ボンネビルT120にヘプコ&ベッカーのXcoreサイドケースを取り付けた。
純正ツーリングスクリーンに加えてやはりこちらもネット上の情報が少ないため参考になれば幸いです。

新車で納車してからすぐにデイトナ・ヘンリービギンズのサイドバッグ18Lを両側に取り付けていた。
ボンネビルはネオクラシックなのでシートバックよりはサイドバッグの方が似合うと思ってサイドバッグにしていた。
新車時からなので1年半はヘンリービギンズを使っていたのだが、運用しているとちょいちょい気になるところも出てくるわけで、それならばという思いでハードケースであるヘプコ&ベッカーのXcoreに付け替えてみた。
結論からいうと、私の使い方ではヘンリービギンズの方が使い勝手が良く、戻そうと思っている。
動画もあるのでよければご覧ください。
ヘンリービギンズ
見た目のスタイル



クラシックスタイル+革製サイドバッグはよく見る組み合わせのため、なんら違和感はない。むしろ好きな部類。
取付時の注意点
サイドバッグはなるべく高い位置に取り付けないとマフラーと干渉するので注意。


使ってみてわかった良い点
見た目のスタイル
革製サイドバッグはクラシック系バイクと相性抜群だと思っている。
ドリンクホルダー
特に夏場は水分補給必須で、いちいちバッグの中身にアクセスせずに取り出せるのは便利。
バッグの中に入れると、その分のスペースを取ってしまうため、外だしできるならその方が良い
仕切り
ヘンリービギンズは書類入れのような仕切りがある。
めっちゃ重宝というわけではないが、USBケーブルや、ワイヤーロックなどを仕切り側に入れておくとバラバラにならずにすむ。
仕切りではないが、奥行きとなる壁部分にもマジックテープでの入れ物があり、本来は型崩れ防止のプラスチックが入っている場所だが、私はそこにレインカバーを収納していた。
裏地が赤であること
特に夕方〜夜にかけては中身が見えずらいこともあり、明るい色になっていると物が見つけやすい。
丈夫
1年半くらい、1万6千Km走ったが、経年劣化は今のところない。
裏側、サイドバッグサポートに当たる箇所の擦れは当然あるが、それ以外に表だった傷はなく、皮のひび割れもない。
ただ、雨の日は数回しかあたってないし、通常はバイクカバーをかけてカーポートの下で保管しているので、紫外線や風雨の劣化は少ない方だと思う。あまり参考にしないで欲しい。
一度立ちゴケをしたが若干擦れたものの目立つような傷にはならなかった。
あと、立ちゴケした際にマフラーをかばってくれた(それは本来の使い方ではない)
しなることが逆に良い
ヘプコ&ベッカーを使ってみて逆に良さがわかったのだが、プラスチックと違って革製品はしなる(たわむ)。
そのため、少し膨らんだ物を入れようとしても意外と入ってしまう。
ハードケースだとサイズ以上のものは入らないのでこれは盲点だった。というか、無理やり入れるなよって話ではある。
リーズナブル
ヘンリービギンズは18LでAmazon価格 15,835円(2025/9/26時点)。
プライムデーなどはさらに安くなるため、セールを狙って購入すると良い。
私はプライムデーで12,800円で購入した。デイトナ製品はプライムデーでだいぶ安くなるので狙い目。
使ってみてわかったいまいちな点
雨に弱い
表面は合成皮革のため意外と雨に強いが、側面はナイロン製のため雨が染み込む。
ツーリング中に土砂降りの中を走ったことがあるが、中に水たまりができるくらいには染み込む。
そして雨が上がっても開け放して走るわけにもいかないため、ツーリング中はなかなか乾かない。
レインカバーは付属しているが、タイヤ側から水が侵入するため意味をなさないという情報をいくつか見かける。
なので、私がやるとしたら、75Lくらいの透明なゴミ袋をバッグ下から被せて袋の入り口を正面側に向けて、その状態でレインカバーを被せれば完全防御になるのではないかと思っている。
ヘンリービギンズは防水と謳った製品も販売されているが、防水のインナーバッグが付属しているだけであり、外側本体は非防水仕様と変わらない。非防水仕様はファスナーを開く拡張機能があるが、防水仕様にはそれがない。
よって、個人的には非防水仕様を購入して、上記のゴミ袋+レインカバーにするか、本体が濡れるのは諦めて、突然の雨対策として内側にゴミ袋を仕込んで荷物全体を包むのがコスパ的にいいと思う。
それ以前に、雨の中を走らないのが一番良いと思う。
ちなみに、ゴミ袋被せて、、、というのは、洗車時に実際にやっているので意外といけると思っている。
ゴミ袋を被せただけで走行するのは途中で飛んでいってしまう危険があるため、レインカバーを被せてしっかり安全対策をとった方がよい。
主に盗難に対するセキュリティが弱い
革製サイドバッグの宿命とも言えることであるが、セキュリティ面が弱いのは致し方ない。
カッターやハサミでナイロン部分をやられたらひとたまりもない。
それでもヘンリービギンズはファスナーに南京錠をつけられるので、SA/PAでのちょとした休憩程度であれば十分だと思う。
ホテル宿泊するときは中身を全部持ち込むから気にしない。
取り外しや中身へのアクセスが若干面倒
ヘンリービギンズに限った話ではないが、脱着システムがあるわけではないため、取り外しは固定ベルトを外さなければならない。取り外しは毎回やるわけではないため重要度としてはそれほどではない。
中身へのアクセスはその構造上、フラップのフックを外し、フラップを持ち上げ、ファスナーを開ける、という手順が必要で、南京錠ロックをしていたらまず先にそれを外し、、、という手順が増える。
1〜2時間に1回の休憩ならまぁ致し方なしである。しかも慣れれば、南京錠してなければノールックで開けることもできるようになる。
金具が錆びる
フラップについている金具は錆びやすい。触るのも嫌なほどに錆びるわけではないが、錆び過ぎて気になるようであれば補修品で交換することが可能。でもつり下げる皮ベルトの金具は錆びないんだよなぁ。。
ヘンリービギンズは補修品も販売されているのでそういった面では助かる。
設置の仕方が悪いとマフラーと干渉する(剥げる)
先の写真に上げた通り。
サイドバッグを初めて使ったので、まさか荷物を入れると若干下がってマフラーと干渉するとは思ってもいなかった。
この剥げた箇所は、バイク屋さんに相談したら耐熱スプレーをシューっとしてわからなくなるようにしてもらった。
聞くところによると、ボンネビルのマフラーは1本10万近くするらしいから、わざわざこれだけのために交換するのは現実的ではない。

ヘプコ&ベッカーXcore
見た目のスタイル




やや腰高になってシートとツライチになった。腰高になったからマフラーとの間はだいぶ開いた。
プラスチックハードケースのため、見た目がアドベンチャー寄りになった印象。これは賛否が分かれそうだ。
取付時の注意点
取付は六角レンチとスパナがあれば素人でも簡単にできる。
注意点としては、純正グラブレールが付いていると取付できないため外す必要がある。

グラブレールはぱっと見外し方がわからなかったためバイク屋さんに頼んだ。工賃6000円弱。
外し方をバイク屋さんに聞いたら難しくはないとのこと。
リアフェンダーは4箇所のビスで止まっているだけなので、それを外れせばグラブレールも取り外し可能。
その4箇所のビスはトルクス(星型)レンチが必要だが、私は持っていなかったので後日購入した。
製品サイズ



要注意事項は内寸だ。
ものすごく大雑把に言うと卵型なので、入り口狭く、真ん中が膨らんでいる。その最大部分が公式の内寸だと思われる。
つまり、公表されている内寸どおりの物を想定していると入口から入らない。
だからヘンリービギンズで入っていた荷物が入らなくなった。





カメラバッグ(ヘンリービギンズ18Lにはギリ入る) | 幅37cm×高さ26cm×奥行き14cm |
デイトナ・ヘンリービギンズ18L | 幅40cm×高さ30cm×奥行き15cm |
ヘプコ&ベッカーXcore(外寸)※公式 | 幅44.5cm×高さ20cm×奥行き19.5cm |
ヘプコ&ベッカーXcore(内寸)※公式 | 幅43cm×高さ26.5cm×奥行き18.5cm |
ヘプコ&ベッカーXcore(入口)※実寸 | 幅37cm×高さ24cm×奥行き14.5cm(最短箇所は11cm) |
価格
ヘプコ&ベッカー ハードサイドケース 「Xcore / エックスコア」 ブラック/610-295-0001 / 左右セット | 111,100円 |
ヘプコ&ベッカー サイドソフトケースホルダー(キャリア)「C-Bow」 Speed Twin 900 / Street Twin / Bonneville T120/T100/630-7544-0001 / ブラック | 44,660円 |
送料 | 無料 |
合計 | 155,760円 |
あんなにプラスチッキーなのに片方5万ってぼったくりじゃね?
使ってみてわかった良い点
開け閉め簡単
サイドバッグに比べると手順が減ったので、開け閉めは簡単になった。
ただ、キーの差し込みにコツがいるのでそこが不満点。
雨に強い
これを重視してXcoreにしたんだ。
脱着しやすい
洗車時に便利。といっても洗車する時くらいしか外さない。
使ってみてわかったいまいちな点
物が入らない
公式は18Lだが、入り口が狭いせいもあって本当に18Lか?という印象は拭えない。
意外と手垢に気を遣う
結構目立つタイプのプラスチック素材なので、汗がついたりとか、顔を触ったあとの手とかの油汚れが目立つ。
プラスチック臭
プラスチック臭がなかなか抜けない。1年くらい使えば抜けるのだろうか。。
シートカバーがパツパツ
パニアケースあるあるかもしれないが、横幅をとるためシートカバーがパツパツになってしまった。
総評
一番の目的だった雨対策には万全となったわけだが、入口が狭すぎることがネックで、正直微妙。
それがわかっていたらヘンリービギンズのままでよかったなと思っている。
これを見ている方へ、個人的にはおすすめはしない。
本当に雨対策したいならC-Bow系じゃなくて、Explorerのような本格パニアケースにしてしまった方が幸せになれるのかもしれない。あれはあれでデカ過ぎるから私は無しだが。
ということで、ヘンリービギンズに戻す予定でいる。16万もかけたのに。。